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自分だけ周りと違う気がする、なぜうまくなじめないのだろうと感じたことはありませんか。
その違和感は、もしかするとアスペルガー症候群(ASD)の特性が関係しているのかもしれません。アスペルガー あるあると検索しているあなたは、自分の経験や感覚に当てはまる答えを探しているはずです。
この記事では、アスペルガー症候群の当事者の方が思わず共感してしまうような、リアルなあるあるエピソードを、コミュニケーションや感覚の敏感さ、考え方の特徴、行動の傾向など、さまざまな視点から紹介します。
アスペルガー症候群(ASD)とは?あるあるで知る基礎知識

アスペルガー症候群は、現在では「自閉スペクトラム症(ASD)」という診断名に含まれる発達特性の一つです。ASDの特性は人それぞれ異なりますが、大きく分けると「コミュニケーションや社会的なやり取りの特徴」と「こだわりや行動パターンの特徴」の二つに整理できます。
これらは病気ではなく、脳の働き方の違いによる個性の一部であり、生まれつき備わっているものです。得意なことと苦手なことがはっきり分かれやすい点も特徴といえるでしょう。以下では基本的な特性を解説します。
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コミュニケーションに関する特性
アスペルガー症候群のある方は、言葉の裏にある意図やその場の空気を読み取ることが難しい傾向があります。冗談や皮肉を文字通り受け取ってしまったり、相手の表情や声のトーンから気持ちをくみ取ることが苦手だったりする点が特徴です。
また、自分の興味のある話題になると熱中して話し続けてしまい、会話のキャッチボールが一方通行になりやすい傾向も見られます。いわゆる「アスペルガー あるある」と感じられる場面の一つで、これは悪意があるわけではなく、純粋に興味や関心が強く向いていることの表れです。
こだわりや行動パターンの特性
特定の分野や物事に強い関心を持ち、深く集中できるのもアスペルガー症候群の特性の一つです。好きなことには高い集中力を発揮し、専門的な知識やスキルを身につける力につながる場合もあります。
一方で、決まった手順やルーティンを好み、予定や環境の変化に強い不安を感じることも少なくありません。また、光や音、匂い、触感などの感覚に対して過敏になったり、逆に鈍感になったりすることもあります。
しかし、これらの特性は、欠点ではなく一人ひとりの個性の一部です。周囲と違いを感じやすい反面、集中力の高さや独自の視点、物事を深く掘り下げる力といった強みにつながることも多くあります。
自分の特性を知ることは、生きづらさを減らし、自分らしい生き方を見つけるための大切な第一歩です。
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アスペルガーの「あるある」な特徴3選
アスペルガー症候群(ASD)の特性は人それぞれですが、多くの当事者が「まさにこれ!」と共感するような共通の経験や感覚が存在します。ここでは、そんなアスペルガーの「あるある」を、さまざまな側面からご紹介します。
コミュニケーションにまつわる「あるある」
アスペルガー症候群のある方が特に難しさを感じやすいのが、コミュニケーションを図るシーンです。非言語的な情報や暗黙の了解を読み取ることが苦手なため、意図がうまく伝わらず、誤解が生じやすいことがあります。
ここでは、よく見られる「あるある」を紹介します。
空気を読むのが苦手、言葉を文字通りに受け取ってしまう
「空気を読んで」と言われても、具体的に何をどうすればよいのか分からず戸惑いやすい傾向があります。遠回しな表現や含みのある言い方の意図をくみ取るのが難しく、言われた内容をそのまま受け止めて行動しようとし、結果的に混乱を招いてしまう場面も少なくありません。
相手の表情や感情を読み取るのが難しい
相手が怒っているのか、喜んでいるのかといった感情を、表情や声のトーンだけで判断しにくいことも多いでしょう。その結果、相手が不機嫌な様子でも気づかずに会話を続けてしまい、すれ違いが生まれやすくなります。
一方的に自分の話したいことに没頭してしまう
興味のある話題や得意分野になると夢中になり、相手の反応を意識せず話し続けてしまう傾向があります。話が長くなったり、内容が専門的になりすぎたりして、相手を退屈させてしまう場合もあります。
冗談や皮肉が通じにくく、真に受けてしまう
言葉を額面通りに受け取りやすいため、冗談や皮肉を本気の発言として受け止め、傷ついたり混乱したりしやすい点も特徴です。相手が軽い気持ちで発した一言に強く反応し、場の雰囲気が気まずくなる事例も多く見られます。
感覚過敏・鈍麻にまつわる「あるある」
アスペルガー症候群のある方は、五感のうち特定の感覚がとても敏感になったり、反対に感じ取りにくくなったりする傾向があります。その影響で、日常生活の中に独特の「あるある」が表れやすくなります。
特定の音・光・匂い・触覚がつらい、または感じにくい
時計の秒針の音や蛍光灯の「ブーン」という音が気になって集中できなかったり、特定の匂いで気分が悪くなったりしやすい傾向があります。人混みや騒がしい場所では、刺激が多すぎて混乱してしまう場合もあります。
一方で、痛みや暑さ・寒さを感じにくく、怪我や体調の変化に気づきにくいこともあるでしょう。
食の好みが極端に偏りやすい
食感や匂い、味付けへの敏感さから、食べられるものが限られる傾向があります。給食や外食の場面で困ったり、偏食を指摘されたりする経験を持つ人も少なくありません。新しい食べ物への挑戦に強い抵抗を感じやすい傾向もあります。
服の素材やタグが気になって落ち着かない
肌に触れる素材のチクチク感や、服についているタグの違和感に強い不快感を覚えやすくなります。そのため、着用できる服が限られたり、タグを切り取って対処したりする工夫をしている人も多く見られます。
思考・行動の特性にまつわる「あるある」
アスペルガー症候群のある方には、物事の考え方や行動の進め方に独自の傾向が見られます。それらは日常生活の中で「あるある」として表れやすく、周囲との違いを感じる場面につながることも少なくありません。
特定の趣味や分野に強く没頭しやすい
興味を持ったことに対しては、とことん深く掘り下げて調べたり学んだりする傾向があります。周囲からは「オタク」「マニア」と見られる場合もありますが、その集中力と探究心は高い専門性や大きな成果につながる強みでもあります。
決まった手順やルーティンから外れるのが苦手
一度決めた手順や日課、習慣が崩れると強いストレスを感じやすくなります。予期しない変更やイレギュラーな出来事があると、不安や混乱が生じ、落ち着いて対応しにくくなる傾向があります。
細部に意識が向きやすく、全体像をつかみにくい
細かい部分によく気づき、完璧さを求めやすい特徴があります。その反面、全体を俯瞰して見る意識が弱くなり、細部に時間をかけすぎてしまい、締切に間に合わなくなるといった場面も見られます。
変化への対応が難しく、予期せぬ出来事に動揺しやすい
急な予定変更や環境の変化に対して強い不安を感じやすい傾向があります。心の準備ができていない状態での変化は混乱につながりやすく、事前に情報を得て見通しを持つ工夫が大切です。
抽象的な表現や曖昧な指示を理解しにくい
「適当に」「頑張って」「ほどほどに」といった曖昧な言い回しや、比喩的な表現をそのまま受け取ってしまい、意図をつかみにくい場合があります。具体的な指示や明確な説明がないと、何をどうすればよいのか分からず戸惑うケースも多いでしょう。
その他の「あるある」
上記以外にも、アスペルガー症候群のある方が共通して感じやすい「あるある」はさまざまあります。日常の中で気づきやすいポイントを見ていきましょう。
疲れやすく、エネルギーの消耗が激しい
周囲の音や人の動き、会話の内容など、多くの情報を同時に処理するため、知らず知らずのうちに大きなエネルギーを使っています。そのため、人との交流や慣れない環境に長くいると強い疲労感を覚えやすくなります。一人で過ごす時間や静かな環境での休息を、特に大切にしている人も少なくありません。
感情のコントロールが難しく、気持ちが揺れやすい
感情の振れ幅が大きく、怒りや不安、喜びといった気持ちをうまく調整しにくい傾向があります。ストレスが重なると、些細な出来事をきっかけに強く反応してしまったり、急に落ち込んでしまったりする場合も多いでしょう。
これは感情が豊かである一方で、切り替えが難しいという特性の表れでもあります。
「アスペルガーのあるある」が起こる理由と特性との関連性

ここまでご紹介した「あるある」エピソードは、アスペルガー症候群(ASD)が持つ基本的な特性と深く結びついています。コミュニケーションの難しさや感覚の感じ方の違い、思考や行動のパターンは、偶然に起こっているものではなく、ASD特有の脳の働き方によるものです。
その背景を知ることで、「なぜ自分はこう感じやすいのか」「なぜ同じ場面でつまずきやすいのか」が少しずつ理解できるようになります。ここからは、それぞれの特性と「あるある」がどのようにつながっているのかを見ていきましょう。
コミュニケーションの難しさの背景
アスペルガー症候群の特性の一つが「社会的コミュニケーションの質的な違い」です。単に会話が苦手という意味ではなく、非言語的なサインを読み取ったり、自分の気持ちを適切に表現したりすることに難しさを感じやすい点を指します。
たとえば、相手の表情や声のトーン、視線、身振り手振りといった言葉以外の情報から、感情や意図をくみ取ることが難しい場合があります。そのため、空気を読むことに戸惑いやすく、相手の言葉を文字通り受け取ってしまい、冗談や皮肉が伝わりにくくなることも少なくありません。
また、自分の興味がある話題になると強く集中し、相手の反応に気づきにくくなることで、会話が一方通行になってしまうこともあります。こうした特徴は、相手の立場や気持ちを想像して状況を理解する「心の理論」の働き方に特性があることと関係していると考えられるでしょう。
感覚の違いがもたらす影響
アスペルガー症候群のある方の中には、感覚の過敏さや鈍感さといった「感覚処理の特性」を持つ人が多くいます。これは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった五感から入ってくる情報に対する脳の処理の仕方が、定型発達の人とは異なるために起こるものです。
たとえば、特定の音や光、匂い、肌触りに対して強い不快感や痛みを覚える「感覚過敏」が見られる一方で、痛みや温度変化に気づきにくい「感覚鈍麻」が現れる場合もあります。その影響で、食べられる物が限られてしまったり、服の素材やタグが気になって集中できなかったりといった「アスペルガー あるある」が生じやすくなります。
こうした感覚刺激は、日常生活の中で無意識のうちに大きな負担となり、強いストレスや疲労感につながることも少なくありません。周囲には理解されにくいものの、本人にとっては生活の快適さを左右する重要な要素だといえるでしょう。
思考や行動の特性が理由
アスペルガー症候群の特性の一つに「限定された反復的な行動、興味、活動」があります。これは、特定の物事に対して強いこだわりを持ったり、決まった手順やルーティンを好んだりする傾向として表れます。
たとえば、特定の趣味や分野に強く惹かれ、深く掘り下げて多くの知識を身につけるといった「あるある」は、この特性の前向きな側面といえるでしょう。高い集中力や探究心が、専門性や強みにつながる場合も少なくありません。一方で、決められた手順や習慣が崩れることに強い不安を感じたり、予期しない変化にうまく対応できなかったりすることもあります。
これは、先の見通しが立つ安定した環境を好む傾向が強く、急な変化に対して柔軟に考えることが難しいためだと考えられています。
「アスペルガーのあるある」で困ったときの対処法
アスペルガー症候群(ASD)の特性から生まれる「あるある」は、日常生活の中で困りごととして感じられる場面が少なくありません。ただし、それぞれの特性に合った対処法や工夫を取り入れることで、生きづらさは和らぎ、より快適な毎日を目指せます。
ここからは、実生活に取り入れやすい具体的な対策やヒントを紹介していきます。
コミュニケーションの壁を乗り越えるために
コミュニケーションの難しさは、アスペルガー症候群(ASD)の特性を持つ方が感じやすい「あるある」の一つです。ただし、小さな工夫を取り入れるだけで、誤解を減らし、やり取りをスムーズに進めやすくなります。無理のない方法を見つけながら、自分に合った伝え方を整えていきましょう。
事前に質問や話題を準備する
会話の流れを予測しにくい場合は、聞きたい内容や話したいテーマをあらかじめメモしておくと安心です。頭の中が整理され、会話を始めやすくなります。
簡潔で具体的な表現を意識する
抽象的な言い回しは誤解を招きやすいため、できるだけ具体的な言葉を選ぶと伝わりやすくなります。必要に応じて、相手にも分かりやすい表現で話してもらえるよう伝えてみましょう。
非言語コミュニケーションを意識して学ぶ
表情やジェスチャー、声のトーンなどは読み取りが難しい場合があります。ドラマや映画を参考にしたり、信頼できる人に教えてもらったりしながら、少しずつ感覚をつかむのも一つの方法です。
筆談やチャット、メールを活用する
口頭でのやり取りに負担を感じる場面では、文字で残る手段を使うと安心感が高まります。考えを整理しながら伝えられるため、誤解も減らしやすくなります。
分からないときは正直に伝える
相手の意図がつかめないと感じたときは、無理に理解したふりをせず、「もう少し具体的に教えてもらえますか」「どういう意味でしょうか」と尋ねてみましょう。正直に伝える姿勢が、すれ違いを防ぐ助けになります。
感覚の特性との付き合い方
感覚過敏や感覚鈍麻は、日常生活の快適さに大きく関わる特性です。刺激が強すぎたり、逆に気づきにくかったりすると、疲労やストレスが蓄積しやすくなります。自分に合った対策を取り入れることで、負担を和らげ、過ごしやすい環境を整えられるでしょう。
刺激を和らげるアイテムを取り入れる
音に敏感な場合はノイズキャンセリングイヤホンや耳栓、光に敏感な場合はサングラスや色付きメガネが役立ちます。触覚に敏感な場合は、肌触りの良い服を選んだり、タグを切ったりすると不快感を減らせます。
刺激の少ない環境を意識して選ぶ
休憩時間やプライベートな時間には、人混みを避け、静かで落ち着ける場所を選ぶと感覚的な疲れを抑えやすくなります。意図的に刺激の少ない空間を確保する意識が大切です。
リラックスできる習慣を取り入れる
感覚過敏による負担は心身の緊張を高めやすいため、深呼吸や瞑想、軽い運動など、自分に合った方法でリラックスする時間を設けるとよいでしょう。
周囲に特性を伝えて理解を求める
家族や友人、職場の人に感覚の特性を説明し、必要な配慮を伝える姿勢も大切です。「この音が苦手なので、出す前に一言教えてほしい」といった具体的な伝え方をすると、相手も対応しやすくなります。
こだわりを強みに変える工夫
ルーティンやこだわりは、ASDの特性の一つですが、見方を変えれば大きな強みでもあります。活かせる部分は活かし、負担になりやすい部分は少しずつ調整していくことで、より自分らしく過ごしやすくなります。
こだわりを集中力や専門性として活かす
興味のある分野や、正確さが求められる作業では、そのこだわりは大きな武器になります。細部まで丁寧に取り組める姿勢や、ルーティンを守る力は、仕事や学業の場面で高い評価につながる可能性もあります。
小さな変化から柔軟性を育てる
急な変化が苦手な場合は、日常の中で小さな変化を少しずつ取り入れると安心です。いつもと違う道を通る、食事の時間を少し変えてみるなど、無理のない範囲で慣れていくと対応力が高まりやすくなります。
予期せぬ事態に備えて選択肢を持つ
予定が変わったときのために、あらかじめいくつかの代替案を考えておくと気持ちが落ち着きやすくなります。心の準備があるだけでも、不安や混乱は軽減しやすくなります。
ストレスをため込まない工夫を取り入れる
こだわりが強いほど、思い通りにいかない場面で負担を感じやすくなります。完璧を目指しすぎず、「ここまでできたら十分」と自分を認める視点を持つことも大切です。気分転換につながる趣味やリラックスできる時間を確保しておくと、心の余裕を保ちやすくなります。
「アスペルガーのあるある」を強みに活かすには?
アスペルガー症候群(ASD)の特性は、「あるある」として困りごとに感じられる場面もありますが、捉え方次第で大きな強みになります。ここでは、ASDの特性を前向きに活用し、日常生活や仕事に役立てるためのヒントを紹介します。
専門的な知識や集中力を活かす
アスペルガー症候群(ASD)の特性の中でも「一つのことに深く集中できる力」や「興味のある分野をとことん追求できる姿勢」は、大きな強みになりやすいポイントです。困りごととして捉えられがちなこだわりや没頭力も、活かし方次第で専門性や高い成果につながります。ここでは、その特性を前向きに活かす視点を見ていきましょう。
興味のある分野を深く探求する
好きなことにはとことん没頭できるため、一般的にはあまり知られていないような専門知識まで身につけやすくなります。特定分野のエキスパートとして活躍する土台にもなります。
集中力を必要とする仕事に活かす
研究職やプログラマー、データアナリスト、ライター、職人など、一つの作業にじっくり向き合う仕事では、その集中力が大きな強みになります。周囲に左右されにくく、質の高い成果を出しやすくなります。
知識を体系的に整理して活用する
得た情報を整理し、論理的に組み立てる力に長けているため、複雑な内容を分かりやすくまとめたり、新しい視点や発想を生み出したりする場面にも向いています。
細部へのこだわりを強みに変える
「細かすぎる」「完璧主義」と見られやすい特性も、視点を変えれば大きな強みになります。細部まで注意を向けられる力や、妥協せずに仕上げようとする姿勢は、品質や正確性が重視される場面で高く評価されやすい特徴です。
ここでは、そのこだわりを前向きに活かす考え方を見ていきましょう。
品質管理や校正に活かす
わずかなミスや違和感にも気づきやすいため、製品の品質管理や文章の校正、データチェックなど、正確さが求められる業務で力を発揮しやすくなります。高い品質を保ち、信頼性を高める役割を担えるでしょう。
精密な作業に活かす
細かな作業に集中できる特性は、緻密さが必要な分野で大きな武器になります。医療機器の組み立てや時計職人、CADオペレーターなど、正確性と集中力が求められる仕事と相性が良いといえます。
問題点の発見や改善につなげる
細部に目が向きやすいからこそ、見落とされがちなミスや非効率な部分に気づきやすくなります。その視点は、システムや業務フローの改善提案につながり、組織全体の質を高める力にもなります。
真面目さや誠実さを活かす
アスペルガー症候群(ASD)の特性には、ルールを守る姿勢や嘘をつかない誠実さ、引き受けたことを最後までやり遂げようとする責任感の強さがあります。これらは、人間関係や仕事の場面で信頼を築くうえで大きな武器になります。派手さはなくても、着実に評価されやすい重要な強みといえるでしょう。
信頼性の高い人材として評価されやすい
約束を守り、ルールに沿って行動する姿勢は、周囲から安心感を持たれやすくなります。特に、コンプライアンスや正確さが重視される職場では、高い信頼を得やすい傾向があります。
強い責任感を仕事に活かせる
一度任された仕事に対して、途中で投げ出さず最後までやり遂げようとする姿勢は、大きな評価につながります。困難な状況でも粘り強く取り組める点は、プロジェクトの安定した進行を支える力になります。
公正で冷静な判断ができる
感情に流されにくく、事実をもとに物事を考えられるため、公平さが求められる場面で力を発揮しやすくなります。判断のぶれが少なく、周囲から信頼される判断軸を持てる点も強みの一つです。
「アスペルガーのあるある」を相談できる場所と情報源
アスペルガー症候群(ASD)の特性による生きづらさを感じていると、孤独や不安を抱えてしまう場面もあるかもしれません。ただ、その気持ちを一人で抱え続ける必要はありません。専門的な支援を受けられる機関や、同じ悩みを持つ人とつながれる場、信頼できる情報に触れられる環境は数多くあります。
ここでは、安心して相談できる場所や、心の支えとなる情報源を紹介していきます。
専門機関への相談
自分の特性についてより深く知りたいと感じたときや、診断を受けてみたいと思ったときは、専門機関への相談を検討してみましょう。適切な診断や専門的なアドバイスを受けることで、生きづらさの理由が整理され、対処の方向性が見えやすくなります。
受診の際は、これまでに感じてきた困りごとや具体的なエピソードをあらかじめメモにまとめておくと、相談がスムーズに進みやすくなります。
精神科・心療内科
発達障害の診断や、特性に伴って生じやすいうつ症状や不安などの二次的な問題に対する治療を行います。まずは一般の精神科や心療内科を受診し、必要に応じて発達障害の専門医を紹介してもらう流れも一般的です。
発達障害者支援センター
発達障害のある方やその家族に向けて、生活上の相談や情報提供、利用できる支援制度や社会資源の案内などを行っています。診断の有無に関わらず利用できる点も大きな特徴です。
地域の保健センター
地域の保健師が、心身の健康や日常生活に関する相談に応じてくれます。状況に応じて、適切な医療機関や支援機関を紹介してもらえる場合もあります。
当事者会や支援団体の活用
同じアスペルガー症候群(ASD)の特性を持つ人と出会い、経験や気持ちを共有できる場は、大きな安心感や支えにつながります。自分と似た悩みや工夫を知ることで、「一人ではない」と感じられるようになり、前向きな気持ちを持ちやすくなります。
インターネット検索や、先ほど紹介した専門機関を通じて、地域の当事者会や支援団体について尋ねてみるのもおすすめです。
当事者会
発達障害のある当事者同士が集まり、日常の悩みや対処法、うまくいった体験などを共有する場です。共感し合える環境に身を置くことで、孤立感が和らぎ、自己肯定感を高めるきっかけになります。
家族会・支援団体
当事者の家族を対象とした会や、発達障害全体を支援するNPO法人などもあります。家族の立場からの情報を得られたり、支援の仕組みや関わり方を学べたりする点が特徴です。本人だけでなく、周囲の理解を深める場としても役立ちます。
信頼できる情報サイト
インターネット上には多くの情報がありますが、すべてが正確とは限りません。中には誤解を招く表現や、根拠のはっきりしない内容も含まれています。アスペルガー症候群(ASD)について調べる際は、公的機関や専門家が監修・運営している、信頼性の高い情報源を選ぶことが大切です。
国立精神・神経医療研究センター
精神疾患や神経疾患に関する専門的な情報を提供しており、発達障害についても医学的な視点から分かりやすく解説されています。正確性を重視したいときに参考になります。
厚生労働省の公式サイト
発達障害に関する国の施策や支援制度、相談窓口の情報などが掲載されています。制度や公的支援を調べる際の基本的な情報源として役立ちます。
各自治体の公式サイト
地域ごとの発達障害支援の内容や相談先、支援センターの案内などがまとめられています。身近な支援を探したいときには、まず確認しておきたい情報源です。
まとめ:あなたの「あるある」は、あなたらしさの一部
本記事では、アスペルガー症候群(ASD)の特性から生まれる「あるある」を通して、自分らしさの捉え方や向き合い方を紹介してきました。
これらは欠点ではなく、感じ方や考え方の違いによる個性の一部です。自分の特性を知ることで、無理に周囲に合わせようとする苦しさが和らぎ、自己理解と自己受容につながります。困ったときは一人で抱え込まず、信頼できる人や専門機関を頼る姿勢も大切です。
あなたの「あるある」は、これからの生き方を前向きに支える大切な強みになっていくでしょう。アスペルガー症候群にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
監修者
院長 根木 淳
愛知県生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、大手金融機関に勤務。2005年、秋田大学医学部卒業後、名古屋市立大学医学部精神科に入局。八事病院、三重県立子ども心身発達医療センターなどで研鑽を積む。京都大学医学部大学院とfMRIによる精神症状の脳機能の共同研究を経て慶應義塾大学大学院精神・神経科に入局。東京大学工学系研究科と連携して自動車運転の認知機能と安全性についての研究を行う。大学病院での診療、戸田病院、秋元病院、ガーデンクリニックなどでの診療業務に併行して、外資系及び国内大手IT企業、外資系大手コンサルティングファーム、テレビ・インターネット通販企業、都市銀行、国内大手証券会社、総合商社、特許翻訳・知財コンサル系企業、建設コンサルタント企業、広告代理店、大手旅行代理店、独立行政法人(公的法務支援機関)、大手不動産、大手企業信用調査会社、グローバルEC系企業、大手アパレル企業、国内最大手スーパーなど、都心大企業を中心に50社以上の産業医として企業のメンタルヘルスに従事。令和2年5月、北越谷駅前さくらメンタルクリニック院長に就任。併行して産業医業務に従事している。 【資格・所属学会など】 日本精神神経学会専門医・指導医 精神保健指定医 日本医師会認定産業医 日本老年精神医学会専門医・指導医